豊かさと所有数の曲線

同じ家屋で生活年数が増えれば、比例して購入した品や思い出のある物ができ、持ち物が増えていくのは自然な事です。 しかし物が際限なく増えていけば、生活スペースが狭くなり、次第に「何とかしなくちゃな...」といった暗雲が頭から離れなくなるでしょう。 気持ちのゆとりと所有品数の関係は、概ね図のような曲線を描くのではないでしょうか。

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収納物の性質

収納物がどんな性質で、誰が・いつ使用するのかを把握することは、収納にも影響します。 使用後についついそのままになって「あとで片付ける」となってしまうようならば、使用場所と収納場所の関係を考え直した方がいいかもしれません。

収納物の性質
使用者家族全員個人ゲスト
頻度頻繁に使う定期的に使ういつか使う
価値貴重品普通ガラクタ
収納別見せたい見せてもよい隠したい

2:6:2の分類

  • 無いと生活できない必需品
  • 定期的に使うもの
  • いつか使うかも/あったら便利かな

上の三者は、大まかな分類なので人によって差異はあるでしょうが、その割合は2:6:2程度になるでしょう。 そして、物を出し入れする際に肩~腰ぐらいの高さがもっとも手に取りやすい位置なので、ここから離れるほどしゃがんだり、背伸びをしたり余分な動作が必要になります。

外部リンク:自分に合ったワークステーションづくり

使用頻度の高いものならば、自然な姿勢を崩さずに取れた方がスムーズですし、更に、隠す収納より、見えている(見せる収納の)方が効率的。 中適度の使用頻度のものはその周辺に配置したり、作業の流れに沿ってまとめて配置するなど、収納を考える際もこの分類を意識すると役立ちます。

「見せない」と「見えない」の違い

細々とした小物の収納や色が多く混在するような箇所は、何らかのカバーをすることがありますが、「意識的に見せない」のと「隠れて見えない」のでは大きな隔たりがあります。 決定的な違いは、収納した本人以外にその在りかを口頭で伝えられるか、探すストレスがあるかでしょう。

すっきり見える収納

小物の配置

物を減さずにすっきりとした印象にする為には、小さなルールが必要です。 例えば、大きさが不揃いの写真立てなら?

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↑が↓に

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ここでのルールは「水平・垂直線をできるだけ揃える」と「(上部の)段差を揃える」です。 同じように、小さなルールを決めることですっきりとした印象が期待できるものは;

  • 目に付く色を減らす
    • クローゼット内のハンガーを同じものに統一する
    • 本棚にあるブックカバーを同じ色に統一する
    • 家電の配線コードと背景色を同系色にする 関連:部屋を広く見せる工夫

作業動作と空間を考慮

例えば、キッチンで料理をする場合、[冷蔵庫]から食材を取り出し[流し]と[コンロ]の間の調理スペースで[調理ツール]で加工して、余った食材を[冷蔵庫]戻す。 [調理ツール]に移した食材に味付けをしながら[コンロ]で加熱して出来上がった料理を[食器棚]から出したお皿へ盛り付けて食卓へ。食後は[流し]で食器を洗い[食器棚]しまう。

調理をしてその後片付けまでのサイクルを書き出すとこのような流れです。 キッチンの使いやすさを考える際は、[冷蔵庫]、[コンロ]、[流し]、その下方に収納されているだろう[調理ツール=包丁やフライパンなど]と上方にあるだろう(或いは独立した)[食器棚]が押えるべきポイントになるでしょう。

特に[冷蔵庫]、[コンロ]、[流し]が重要で、下図のように三角形の3辺の和が360~660cm程度であるのが望ましいと言われています。

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また、作り置きを冷凍保存することが多いならば、キッチンの高さ(80cm~90cm程度)と冷凍室が同じ高さにあると取り出しやすいですし、今日では必須アイテムである電子レンジを配置する場合も、高低の差が少ない方がよいでしょう。

和室の収納

押入れは布団や座布団をしまうために奥行きが深く出来ています。 椅子やベッドでの生活ならば、もはや家族用+来客用分の布団を揃えている家庭は少ないでしょう。そうなると布団の収納スペースとは異なる利用法が可能です。

押入れに服を収納する場合、上下段のうち、立ったままで取り出しやすいのは上段になります。 横着な私の場合は、洗濯物はハンガーに掛けて部屋干しして、そのまま仕舞える様に押入れにつっぱり棒を渡しています。 下段に収納する場合は、キャスター付きの半透明ボックスなどが便利ですし、天袋に入れる物は引き出しやすいような一工夫をしておいた方が後々楽です。

また、マンション・集合住宅の場合、木造住宅に比べて、湿気の調節役を担う建築素材が少ないので、 隙間無くギッチリ詰め込みすぎると通気が悪くなりカビが発生しやすくなるので注意が必要です。

押入れをクローゼットに

押入れをクローゼットにするためには中棚が障害になりますが、最近の分譲住宅ならば単にビスで留めてあるだけの場合があるので棚の下側から覗いて観てください。

リユース・リサイクル

「いつか使うかも/あったら便利かな」を、別の表現で言えば、「無くても困らないもの なのに、スペースだけは不可欠な空間贅沢品」となります。部屋が手狭に感じたら、2:6:2の最後2が増えてバランスが崩れているかもしれませんね。 私自身、引越しした際に「あー、そーいえばこんなの持ってたっけ。」と記憶からこぼれている物がありました。「持っていることも記憶にない物を一体いつ使うのか?」と苦笑。

物を大切にするから何年も手元にとって置くよりも、リユース・リサイクルなどして、眠っている品に新たな活躍の場を見つける方が「MOTTAINAI」精神に沿っているのでは。

関連:掃除


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Last-modified: 2009-05-09 (土) 16:11:01