このページは「住まいと間取り」と「照明の効果」を補足するページです。 確認したかったのは、武家屋敷の間取りから伺える在りし日の生活模様と現代のデベロッパーなどが手掛ける一般的な間取りとの相違点です。

高温多湿の気候で、かつての日本家屋は床が地面から高く、大きな出入り口を持ち、湿気の吸収・放出しやすい素材で成り立っていました。こうした日本家屋の特徴が"通気性"だとしたら、現代はエネルギー効率を重視した"気密性"と言えるでしょう。 柱で支える構造の家屋と違い、2×4(ツーバイフォー)のように壁面で支える構造だと広い開口部は耐震構造が弱くなるといった違いがあります。

こうした構造的な違いだけでなく、かつての客間がリビングルームへ変わって、何がなくなったのか?追加されたのか?入れ替わったのか? etc. こうした考えをめぐらせると、日本人が住まいに持っていた観念や来るべき未来の日本住宅が垣間見えるかもしれません。ちょっとオーバーです。

写真の屋敷はこちら→佐倉市旧河原家住宅※外部リンク

旧河原家の俸禄は三百石だったそうなので大屋敷に分類されます。

間取り図(※パンフレットから転記)
上が北側、赤数字が撮影した向きです

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1

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2南西側から

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3来客用厠前の手洗い*1

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4玄関と床の間のある座敷

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5土間のかまど

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6納戸と箱膳

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7 西側路地

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8土間外の井戸と北庭

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9湯殿*2

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10納戸

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11厠前の廊下*3

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12居間と文机

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13 外廊下

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比較用に江戸~明治ごろの農家の基本的な間取りも記しておきます。

※収入に応じて部屋数が増えます。

封建社会の農家では地主層や自作農は敷地内に母屋を中心として、離れ・納屋などいくつもの建物をもっていたのに対して、小作人は10坪未満の粗末な小屋に住んでいたとされています。

http://wiki.zakka56.com/img/famers_house.png

  • 土間:他の部屋よりも一段低く、地面と同じレベルの作業場兼炊事場。
  • 茶の間:家族で食事など団欒する部屋。
  • 出居:居間と来客接待を兼ねた部屋。
  • 寝屋/納戸:収納部屋、寝室。
  • 座敷:日当たりや風通しが一番よい和室で床の間や仏壇が設けられていることもある。接客や冠婚葬祭などに使う。

外部リンク

Japon 1886 - Adolfo Farsari


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*1 間取りから、この屋敷には来客用と住人用の二つの厠があったようです。
*2 他の部屋へと通じる扉はなく、外から出入り。
*3 これは住人用厠。

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Last-modified: 2009-08-26 (水) 22:08:20