地球上の生き物は、それぞれ若干異なる体内時計を脳内に備えています。そこでホルモンの分泌や体温の調整をコントロールしていますが、人間の場合は25時間周期です。 一日が24時間なので毎日1時間のづれが生じる事になりますが、朝日を浴びることでこれをリセットできるようです。

このように人体は、昼間の太陽(連続スペクトル)を浴びている時は活発に活動して、夕日のような低い位置で暖色系の光ならば、次第にリラックスして休息モードへと切り替わります。 これを照明に置き換えると、仕事中は活発に活動するために白色光を頭上から浴びるようにして、リラックスしたい時は間接照明など光の色をオレンジ系にして低い位置に配置すると効果的です。 例えば、ホテルのロビーは前者、客室は休むための部屋なので後者になります。

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レストランの客席で白熱電球が好まれるのは、オレンジ色の光が自律神経を刺激して消化吸収を促すからです。一方、その厨房では、これとは対照的な白色照明の中で料理人がせわしなく働いていることでしょう。

同じように、身近なところにはたくさんの例があります。 オレンジ色の光はどんな場所で使われているでしょうか。 きっと、工業地域・トンネルなどで、目にしたことがあるでしょう。 効果としては、陰影が出来にくい・注意を喚起する色、と言えそうです。

また、白色の光が使用されている場所の代表例としては、 食品売り場や病院ではないでしょうか。 効果として、清潔感・新鮮さになるでしょう。

光度(光の強さ)と色合い(白、オレンジなど周波数)とは、異なります。 例えば、ロウソクの光はオレンジ色ですが、弱弱しく揺らいでいます。 オレンジ色は、注意を喚起する色ですが、低い光度と、一定の"揺らぎ"が、リラックスを促すのではないかと思います。 また、テレビ局で番組の収録中に、オレンジ色の光では女優さんから不満が漏れそうです。えーっと、理由は・・・しわ。

反対にコンビニの床が光を反射しやすい素材の白い床なのは、店内をより明るくみせるためです。 主な目的は商品の見栄えをアップさせるためでしょう。 他にも、街中に好例は溢れています。活発な空間かリラックス空間かといったイメージを保ちながら 眺めて観ると光源そのものだけではなく、壁や床も含めて演出されていることに気がつくと思います。

照明器具の種類

照明器具の種類は様々な形状がありますが、目的別に4つに大別すると;

  • 環境照明:日中であれば太陽光、室内のシーリングライトのように広範囲を照らす照明。
  • 作業照明:読書やキッチンの作業台など、ある特定の作業エリアを照らす照明。
  • アクセント照明:絵画やオブジェのような対象物を引き立てる役目の照明。
  • 装飾照明:蝋燭、シャンデリアなど飾り的要素が強い照明。

効果的な照明について考える場合、影についても同様に考える必要があります。 何かの作業中に自分の体の影が作業の妨げとなるようでは、光源の位置が適切とは言えませんが、照らす対象の素材感や立体感を強調するような影は、むしろ好ましい演出といえます。

通常の間取りは、行う作業・行為に分けて部屋が設計されているので利用目的に併せた照明を選択することは可能です。リビングのように家族で談笑する役割から好きな音楽をゆったりと聞くなど目的の幅が広い空間では、照度の調節ができる照明や複数の照明を組み合わせる事で同じ空間でも違った印象にすることが可能です。

JISの推奨する照度

500lx読書、化粧
300lx食卓、調理台
200lx団らんの場
100lx玄関、子供部屋
50lx寝室、廊下、階段

ルックス(lx)とは、ある面に当たっている光の束(ルーメン)。 ルーメン(lm)とは、光源が発する光の量を表す単位です。

昼間の採光と素材

太陽光を室内空間の中まで採り入れて上手に活用することは昔から行われていますが、「エコ」がキーワードとなっている現代では、より積極的に採用したい考えです。 典型的な日本家屋の場合は、直射日光や雨を防ぐ軒があり、窓枠は人の出入りが出来るほど下部まで大きく開いています。 採光を考えるならば、窓の大きさと位置・内装に使われている素材への理解があった方が役立ちそうですね。

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素材別の光の反射率

素材反射率
檜板55-65%
杉板30-50%
障子30-65%
20-70%(紙の濃淡による)
白漆喰壁75-85%
黄大津壁70-75%
白壁55-75%
和風砂壁20-40%
50-60%
砂利、コンクリート15-30%

素材別の透過率

素材透過率
障子35-50%
ガラス90%
すりガラス75-85%
淡色薄地カーテン10-30%

部屋の照明を考える際は部屋の模様替えも参考にどうぞ。


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Last-modified: 2010-09-15 (水) 13:41:42