縁起に関することは、冠婚葬祭の時などでないと改めて意識しないかもしれませんが、「4」が「死」と同音なので忌み数であったり、キリスト教圏での「13」が「裏切りの数」であったり、 純粋に自然数としての役割だけでなく、歴史・文化的な背景のために何らかの意味が付随している数があります。

そのルーツは、およそ東洋・西洋の占いが発端のようですが、諸説あり特定できないなケースが多く、よく分かりませんでした。 現在でも常識の範疇として信じられている事~単に勝負事の験(ゲン)担ぎまであるので、ここではサラっと。

数に付随する意味

  • 0:全てを可能にする数
  • 1:始まり、統一、数字の親、孤高、男性
  • 2:二面性、分裂、ペア、対立、女性、天地
  • 3:他者、調和、完成、不義、未来,漬物の三切れは「見切れ」の語呂合わせで縁起が悪い?
  • 4:堅実、公正、秩序、忍耐、死(日本)
  • 5:完成、自然
  • 6:完全、不吉、困難
  • 7:幸運、解脱
  • 8:無限、末広がり、破壊
  • 9:繁栄、再建、安定、苦(日本)
  • 10:完成、健康、名誉、勝利
  • 11:勇敢、暴力、残り物
  • 12:ダース
  • 13:裏切り、とみ(日本)

祝い事

誕生から長寿の祝い事など。

  • 着帯祝:妊娠五ヶ月目
  • 七夜祝:誕生七日目、命名の日
  • 宮参り:男-三十一日目、女-三十三日目
  • 食初め:百日目
  • 初節句:男-五月五日、女-三月三日
  • 初誕生日:満一年目
  • 七五三:男女三歳髪置、男五歳袴着、女七歳帯解
  • 成人式:二十歳の成人の日

結婚記念日

  • 1年:紙婚式
  • 3年:革婚式
  • 5年:木婚式
  • 7年:銅婚式
  • 10年:錫(スズ)婚式
  • 15年:水晶婚式
  • 20年:陶磁器婚式
  • 25年:銀婚式
  • 30年:真珠婚式
  • 35年:珊瑚(翡翠)婚式
  • 40年:ルビー婚式
  • 50年:金婚式
  • 55年:エメラルド婚式
  • 60年:金剛石(ダイヤモンド)婚式(英国)
  • 75年:金剛石婚式(米国)

長寿

  • 還暦:満六十歳の誕生日
  • 古稀:七十歳の誕生日
  • 喜寿:七十七歳の誕生日
  • 傘寿(さんじゅ):八十歳の誕生日
  • 米寿:八十八歳の誕生日
  • 卒寿:九十歳の誕生日
  • 白寿:九十九歳の誕生日
  • 百寿:百歳の誕生日
  • 茶寿(ちゃじゅ):百八歳の誕生日
  • 珍寿:百十歳の誕生日
  • 皇寿:百十一歳の誕生日
  • 大還暦:百二十歳の誕生日

六曜(ろくよう)

  • 先勝:午前吉、午後二時~六時は凶。諸事、急ぐは吉。
  • 友引:午前中相引して勝負なし、夕方吉。葬儀忌む。
  • 先負:静かなること吉、午後より大吉。
  • 仏滅:何事にも慎むべし。この日に床につけば長引く。
  • 大安:移転、婚姻、開店、その他吉日。
  • 赤口:正午は吉、他は凶の注意すべき日。

忌み言葉

出産や昇進などは度々訪れた方が良い慶事ですが、一度だけの方が好ましい事があります。 昔に比べて、恋愛や結婚に関する価値観は大きく違いますが、やはり度々結婚するのは好ましいとは言えませんので結婚式や披露宴の席で「別れる」、「切る」や「終わる」といった言葉は使うべきではありません。同様に、ご祝儀袋は解けない水引の方が好ましいのも、ご縁が解けないようにとの理由です。

家紋の由来

天皇の即位時などに用いる正式な御紋章は日月紋でこれが所謂、錦の御旗ですが一般的には十六複弁の菊御紋の方が知られていますね。 この菊は日本にも原種として在る野菊とは異なり中国からの渡来種。 齢草、寿客、翁草、千代見草とも呼び、高貴、誠実、陽光、霊示を意味するようです。 後鳥羽天皇が菊の花を愛好されたことから紋となり代々伝わっています。

日本で家紋が使われ始めたのは平安後期ごろ。貴族が牛車の目印として用いたのが最初のようです。 源平合戦の頃は源氏が白旗、平氏が赤旗で識別していて紋は使用されてなく、時代が下った鎌倉や室町時代になって広がり始める。

武家の紋は、戦場で離れた場所からでも敵味方の見分けが容易である必要があっただろうし、即席に描いて用意できるような簡素な模様であった方が望ましかったのでしょう。 例えば、戦国武将加藤清正の加藤家の紋は戦場ではシンプルな「蛇の目」、慶事には「桔梗」紋を用いたようです。桔梗の花が美しい事もありますが、その漢字から、「吉」が「更に」といった意味もあるそうです。

また、武田信玄で有名な武田家の紋は「武田菱」と言われ、「田」の字を猛々(たけだけ)しく尖らせた形だという。 甲斐源氏の始祖、新羅三郎義光から代々、甲斐源氏の惣領である武田氏の家宝として相伝された鎧、楯無(たてなし)にその模様があるのが始めらしい。

他に菱紋で有名なのは、間違いなく三菱でしょう。 亀の甲の六角形からなる亀甲に花菱をつけたのは、出雲大社、厳島神社、香取神宮の紋。 亀甲紋に萬の字で有名なのが「幸せ~て何だっけ、何だっけ♪」のキッコーマン。

苗字と家紋

日本の苗字は約30万種であるのに対して家紋は2万種程度だそうです。 鎌倉以降の長い歴史の中で、勢力を伸ばした公家や武家は分家が進み、同郷同姓の煩わしさが生じます。 そうした弊害を避けるため住んだ地名や職業などから姓を変えたため種類が増えたのに対して、家紋の方はそれほどの種類が必要とはされなかったのでしょう。 総じて、家紋の由来は「吉祥」「信仰」「縁起」「記念」などによります。 こういった由来を知るとなかなか興味深いものです。

食事に関連する迷信

神事・祭事に端を発するものから子供の躾など「昔からそう言われている」というような俗信がいまでも多く残っています。特に食事に関連するものをピックアップしました。 ※時代背景が大きく異なる現代ではそのまま適用できない事もあります。

  • 「茶碗を叩くと餓鬼が来る」 子供の悪ふざけを戒めるために餓鬼を引き合いに出したのが迷信化したらしいです。
  • 「ご飯をこぼすと目が潰れる」 農民が手間隙掛けて栽培したお米も自らの口に入ることはなく、年貢で取り立てられていたことから、その価値が非常に高かったことが伺えます。それを粗末に扱っては罰が当たるといった教えなのでしょう。
  • 「ご飯を全部たいらげてからお代わりするのは良くない」 おかわりの際にはご飯を一口分残すのが懐石料理のマナーです。綺麗に食べたら「ご馳走様、もう結構です」の意。関連:和食作法のルーツ
  • 「縁談の席でお茶を出してはいけない」 「お茶を濁す」、「茶化す」など男女の縁を結ぶにはふさわしくない言葉を連想させる為、関東ではお茶の代わりに桜湯、関西では昆布茶が一般的。
  • 「ご飯に箸を立てると不幸が訪れる」 死者の枕元に供える「枕飯」を連想させるために縁起が悪いとされる。 関連:お箸について
  • 「沢庵は二切れ」 武士などが語呂で連想される事を嫌ったため。一切れ=人切れ、三切れ=身切れ、四切れ=死切れ。

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Last-modified: 2011-01-04 (火) 21:32:38